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NOVEL

銀のNeedle 後編

 

もくもくと白いタバコの煙の立ち込めるホテルの一室で、捜査会議は行われていた。

 

オレと警官に変装したキッドがその部屋に入った時には、もうすでに被害者の解剖報告がなされていた。

説明の内容は先程、オレがキッドから聞いたものと同じで、そこに新たに加わったのは彼女が飲んだグラスからもまちがいなく青酸カリが検出されたという事だった。

「・・・では、被害者は青酸カリによって死亡したと考えて間違いないわけだな?で、その体内から針が出てきたというのは一体どういうことなのかね?」

一通り報告を聞き終えた目暮警部がそう口を開くと、若い刑事は手帳をぱらぱらとめくりながら答えた。

「ええっとですね、その針は直径約0.5ミリで、長さは3.5センチほど。
被害者の首に小さな傷跡があり、どうやらそこから血管の中に入り込んだようです。」

「え?そんなのが刺さっていたら、死んじゃうんじゃないんですか?」

高木刑事が話しをさえぎったので、じろりと警部が睨みをきかした。

確かに。
高木刑事の言うとおり。そんなものが刺さったら、血の流れに乗って心臓へ行って死ぬんじゃないか?

「もし被害者が青酸カリ入りのワインを飲まなかったとしても、あのままの状態であれば血管の流れに沿って針はやがて心臓から脳へと移動し、そこの血管につまってそれを破裂させ、脳死を起こさせて死亡していたものと考えられます。」

その報告を受けて、みんな一様に頭を傾げた。

 

首から針が検出された事によって、事件は一気に他殺の線が濃くなった。が、なぜ、青酸カリまで使う必要があったのだろう?

もしかして、彼女に針を刺した犯人と、青酸カリを飲ませた犯人は別人なんだろうか?

 

オレが考えにふけっていると、警部はホワイト・ボードにマジックで当面の捜査項目を書き上げて行った。

「とりあえずは、被害者の身辺調査、人間関係を洗ってくれ。
後はその針の鑑定だな。それから、青酸カリの入手先だ!」

 

と、突然、それまでオレの横に大人しく立っていたキッドが口を開いた。

「青酸カリなら、一般の業者さんでも扱ってますよ。例えば写真屋さんとか。」

キッドの言葉にみんな一斉に注目する。
奴ときたら、それを笑顔で受け流し、オレに向かって、なぁ?とばかりにウインクした。

確かに、写真関係で青酸カリが使われる事があるのは知っていたけど。

どういうことだとみんなの視線を集めている以上、オレは簡単に説明した。

写真を現像する段階で、ネガのコントラストが高すぎる時にそれを低下させる薬品の中で青酸カリを使うものがあるのだ。

これは以前知り合いの写真家から教わった事だったが、オレもその時初めて青酸カリにも殺人以外の利用方法があるのだと思った。

オレの話を聞き終えると、高木刑事がはっとして声を上げた。

「あ!写真屋といえば・・・!!確か関係者の中にカメラマンがいます!!えっと、ああ、この人!!折井 健一(おりい けんいち)さん!!」

高木刑事がパーティの参加者名簿を見ながらそう言うと、目暮警部はすぐに彼をここへ呼ぶように指示を出した。

 

*      *     *

 

幸い、その折井という人物は、まだホテルから退出していなかったのでオレ達はすぐに彼と対面する事ができた。

あらかじめ事情聴取した資料から、彼が確かにカメラマンである事とプライベートでは被害者の高科 愛子の昔からの友人である事がわかっていた。

 

「折井さんですね?」

警部のその声に、消え入りそうな小さな声で彼は返事をすると、
あてがわれた椅子に肩をがっくりと落として、腰掛けた。

すると、こちらが何か言う前に、彼は肩を震わせて泣き出した。

「・・・愛子を殺したのは、僕です。僕が・・・!!」

「落ち着いてください。彼女に青酸カリを飲ませたのは自分だと、そうおっしゃりたいのですか?」

警部の質問に彼は涙でぐしゃぐしゃになった顔をいったん上げて
大きく頭を振った。

「いいえ!でも愛子に青酸カリを渡したのは自分ですから!!
私が殺したようなものです!!」

 

どういうことだ?
じゃあ、この人が渡した青酸カリを、やっぱり高科さんが自分で飲んだっていうのか?

 

「すべてをお話します。」

涙を拭って、意を決したように折井さんは口を開いた。

 

*     *     *

 

折井さんの話は、今から5年前のある事件の話から始まった。

なんと彼は高科さんともう後1人と組んで、都銀から3億円強奪した犯人だったのだ。

「僕と愛子は当時、つきあっていました。それで、犯行が成功した後、二人で3億を山分けするために、アイツを殺したんです・・・。」

「・・・アイツって、誰です?」

高木刑事がそう聞くと、折井さんは震えながら答えた。

「三木 良介(みき りょうすけ)です。計画を立てたのは愛子でした。彼女は、三木に何か針のような物を使って殺しました。彼女が殺した後、僕が死体を山へ捨てに行ったんです。」

!?
針だって?!それじゃ、今回と同じじゃないか!!

「計画はすべてうまくいったと思っていました。僕達がお金を強奪した事も、三木を殺した事もバレずにここまで来れたので・・・。

でも、僕達は知らなかったんです。三木に兄弟がいたなんて。
先日、愛子のもとへ脅迫状が届きました。・・・いえ、脅迫じゃないですね、殺人予告とでも言ったらいいんでしょうか。
とにかく、それが届いて初めて僕らの事を知っている奴がいることを知ったんです。」

「じゃあ、高科さんを殺したのはその三木という人物の兄弟による復讐ということだと?」

警部の言葉に折井さんは、そのまま俯いた。

「愛子は、今日のパーティに三木の兄弟をわざわざ招いたんです。金をわたすから、命を助けて欲しい事と、警察には黙っててもらうようにと約束を取り付けて。
でも、実際は三木の兄弟を僕が渡した青酸カリで殺すつもりでした。・・・なのに。」

「え?じゃあ、高科さんはその三木って人を殺すつもりで仕掛けた毒入りワインを誤まって自分で飲んでしまったんですか?!」

高木刑事が驚いてそう言った。

いや、違う。
たぶん、高科さんは自分に針が刺さって、もう助からない事を知っていたんだ。
だから、持っていた青酸カリで自ら・・・。

「青酸カリを飲むより前に針が刺さっていたんでしょうな、おそらく・・・」

警部もオレと同じ見解だった。

と、そこへ別の刑事がパーティ客の名簿の中から、『三木』という名の人物を発見した。

「えっと、確かに三木という人物は来ていたようです。あれ?、でも二人います。『三木 大介(みき だいすけ)』と、『三木 啓介(みき けいすけ)』」

すると、折井さんが思い出したように呟いた。

「三木は三人兄弟らしいです・・・。」

 

オレはふと、折井さんを見やった。

自分の兄弟を殺した復讐をするつもりなら、折井さんも狙われる可能性がある。

オレはそう思って警部に耳打ちすると、警部も頷いた。

「では、折井さん。くわしい話は署の方でじっくり聞かせていただきましょう。それから、高木君、至急、その三木 大介と啓介を重要参考人として捜査してくれたまえ!!」

 

別の若い刑事が三木という人物の所在を確認したが、彼らは事情聴取を取る前にこのホテルから姿をくらましていた。

 

とりあえずは事件の全貌が見えてきたので、ホテルに設けられた仮の捜査本部は撤収されることとなった。

ホテルの地下駐車場に止められたパトカーに、高木刑事に連れられて折井さんが乗り込もうとしたその時だった!

殺気を感じて、とっさに折井さんの目の前に飛び出したオレの頬をかすめてヒュッと何かが後へ飛んだ。

痛みと共に、さっと頬が切れて、オレはちょっと息をのんだ。

なんだ?!

オレは手の甲で血を拭いながら、何かが飛んできた方へ向き直ろうとした。
とたん、グイっと腕をキッドに掴まれ、そのまま奴の後へ回りこまされた。

「伏せろ!!針だ!!」

キッドは叫ぶと、急いで折井さんを車へ乗せた。
キッドの声に慌てて他の警官達も車の陰に隠れる。

すると、しばらくの沈黙の後、駐車場の脇から、一台のバイクが飛び出して行った。

あれだ!!
逃がすかよ!!

オレはすぐさま飛び出した。すると、キッドが叫んだ。

「名探偵!!乗れ!!」

振り返ると、パトカーに乗り込んでるキッドがいた。
オレは一瞬、まじまじとキッドの顔を見つめる。

「ここまできたら、最後までつきあうって!急げ!!」

言われて、オレはニヤリと笑って見せた。

「見失うなよ!?」

オレがそれに乗り込むと、キッドはアクセルを全開にしてバイクを追走した。

 

*     *     *

 

それから車の間をぬって走る二人乗りのバイクを、キッドの運転するパトカーで追った。

変装こそしているが、すっかりいつものキッドの表情になっている運転席の奴の顔を見て苦笑する。

「・・・意外に警察に協力的なんだな?」

「・・・別に。ただアイツら、オレのせっかくのステージを汚したからさ。ちょっと、腹が立ってるだけ。」

そう言ってハンドルを握るキッドの右腕に赤い染みを見つけた。

「!おい!!お前、怪我してるのか?!」

もしかして、さっきオレをかばった時?!

「ああ、なんてことないよ。名探偵と一緒。かすっただけ。」

キッドは笑いながら二の腕の傷口を見せ、その手でオレの頬の傷を突っついた。

「って!触んなよ!?イテーな!」

「気をつけろよ、名探偵。針が刺さってからじゃ手遅れなんだぞ?もし、それに毒でも塗ってあったら、一発でおしまいだ。」

キッドの表情がいつになく真剣で、思わずオレはふいと目を逸らした。まるで、自分の行動が無鉄砲だとたしなめられている気がして。

ふん!お前に言われたくなんかねーよ!

そう思っていると、そんなオレの気持ちを知ってか、知らずかのんきな声で話し掛けてきた。

「それにしても、凶器が吹き矢だなんて、今時びっくりだよな〜。」

「・・・別に吹き矢で吹いてるとは限らないだろ?
オレの麻酔銃みたいなもん、使ってるんじゃねーの?」

何をくだらない事を言い出すのかと、オレが溜息をついてるそばで、奴ときたら、ナルホド♪ なんて指を鳴らして見せた。

・・・ったく、緊張感があるのかないのか、ほんとわかんねーな・・・。

 

 

犯人のバイクはだんだん人気の無い方へ走っていく。

そのうち、ビルの工事現場へたどり着くと、奴らはそこでバイクを乗り捨てた。
オレ達も車から下りて奴らを追って建設中のビルへ入った。

薄暗いビルの中に奴らの姿を探したが、どこか死角になるところへ逃げ込んだらしい。
あんな物騒な飛び道具を持っているわけだから、圧倒的にこっちが不利だ。
なんとか、奴らをおびき出して接近戦に持ち込まないと・・・。

すると、キッドがにやりと笑って振り向いた。

「名探偵、ちょっと目をつぶってな!!」

え?

とたんに、カッと目もくらむばかりの光が薄暗いビルの中を照らした。
閃光弾?!
光がおさまる頃、目を開ける。

と、突然、奥の方から、人のうめき声が聞こえた。

いた!!奴らだ!!

「くっそう!!」

直後、オレの後の壁に続けざまに針が突き刺さって、オレをヒヤッとさせた。

やってくれる!!

奥にいる二人の人影を確認しながら、オレはどうやら針を撃つのは一人だけなのだと
わかった。

すると針を持たないほうの男が、こっちへ飛び出してきた。
見上げるほどの大男だったが、やはり武器は持ってないらしい、拳一つでキッドへ殴りかかった。

キッドはそれをなんとかかわすが、奥の方から針がいつ飛んでくるか分からないのでそちらへの意識も怠れない。

そのキッドの一瞬の隙を奴は見逃さなかった。
アメフトの選手のようなそいつが、まともにキッドの顎の下に入って、ガキッと鈍い音がしキッドは後ろへ吹っ飛ばされて、後頭部を地面に突っ込み、仰向けに倒れた。

やばい!!
オレは、今、キッドが針で狙われたらひとたまりもないと、慌てて奥にいるもう一人の男の所へ走り出した。

オレは途中で落ちていたジュースの缶をすばやく拾い、注意深く相手の足を狙い、一気に蹴リ飛ばした。

当たれ!!

オレの願いをこめた缶はまっすぐに飛んで、犯人の足首に当たり、奴は一瞬ぐらっとし、それからバランスを崩して、バタリと倒れた。

オレは猛然とダッシュして、仰向けに倒れた犯人に飛びかかり、馬乗りになってその手から針を打つ銃のような武器を奪おうとした。

が!!

その時オレは、自分の二の腕にくっきりと突き刺さってる小さな銀の針を見た。

それは僅かな痛みと共に、見る間に体の中へ埋まっていき、
オレは焦って摘みだそうとしたが、爪をかける部分が小さすぎて、掴めない。
そのうちに外へ出ている部分がどんどん短くなっていき、オレは青ざめて唇を噛んだ。

瞬間、犯人の勝ち誇った笑いが、オレの耳に突き刺さった。

「お前はもうだめだ。死ぬんだ、死ね!!」

その声の底から、すさまじい怨念が溢れ出て、あたりに響き渡った。
オレは男を殴り飛ばして気絶させたが、奴の声がいつまでも耳に木霊していた。

 

すると、キッドがザッとその場に飛び出してきた。

唇の端から血を流していたけど、特にひどい怪我はしていないらしい。
オレがそう思ってキッドを見上げると、奴は何度か咳払いをして、それからベッと大きな血のかたまりを吐いた。

「どうやら、喉がつぶれちゃったみたいでさ・・・」

そう言ったキッドの声はひどくかすれたものだった。

「どうにかあの大男は片付けたよ、名探偵は大丈夫か?」

いつもどおりの余裕の笑いを見せるキッドに、オレは噛み付きたい思いでうなった。

「大丈夫じゃない!!」

びっくりするキッドにオレは針の刺さった腕を突きつけたが、その時にはちょうど今まで僅かに腕から突き出していた針の尻が、ついに皮膚の下へ埋まって代わりに一点の血が盛り上がってくるところだった。

「針が刺さったんだ・・・。」

 

オレの言葉にキッドはすっと顔色を無くした。

そしてそのまま針の刺さった方の腕を引いて、オレを自分の前に座らせると
乱暴にオレの上着を取り去った。

「な!何すんだ?!」

オレの抗議の声を無視して、キッドは自分の服の袖を裂くと
手早くオレの肩を縛り上げながら言った。

「今、抜いてやる。大人しくしてろ。」

そうして、キッドはどこに隠し持っていたのか、ナイフを取り出し、
それをオレの腕に突き立て、ぐいっと力を入れて一気に血管まで切り裂いた。

痛ってぇ!!

オレは思わず悲鳴を上げ、暴れまわろうとしたが、キッドにのしかかるように押さえ込まれていたので、ぴくりとも動けなかった。

せめて、麻酔してくれ!!

「ないぞ!もっと先か!!」

キッドはオレの血管をどんどん切っていき、そこから血が壊れた水道のようにほとばしり出て、オレとキッドを濡らした。

オレはもうすっかり暴れる力も無くして、かたく目をつむり、奥歯を噛んでただただ痛みに耐えるばかりだった。

ああ、早くしてくれ!!
なんでもいいから、早くしろ!!

 

「あった!!抜けたぞ!おめでとう!!」

めでたくなんかない!物凄く痛いんだぞ!!

「さっさと止血してくれよ!」

「よしよし。ちゃんと消毒もしてやるから。」

キッドはニヤリと笑い、これまたどこに隠していたのか消毒液らしきものを、一気にオレの傷口にふきかけた。

オレは腕を抱えてのたうちまわりたい思いで、キッドを睨んだ。

「よくもやったな!」

すると、キッドは肩を竦めて答えた。

「雑菌が入って化膿して、腕を落とすことになるよりはましだろ?
消毒液が気に入らないんなら、傷口を焼くって手もあったんだぜ?
そっちでやり直してやろうか?」

キッドのその台詞に大いに抗議をしようとしたその時、
パトカーのサイレンの音が響き渡った。

「・・・お前が呼んだのか?」

「そういうこと!じゃあ、名探偵、ちゃんと病院行って診てもらえよ?!」

 

それだけ言うと、キッドは窓から飛び出して行った。

 

*     *     *

 

後から到着した、警部達は血まみれのオレの姿を見て、大慌てだった。
どうやら、犯人にやられたものと誤解をされたらしい。

「・・・あ、これは大丈夫です。あの・・・針を抜くために自分でやったんで・・・。」

「は、針が刺さったのかね?!」

「あ、はい。でももう抜きましたから・・・。」

「なんて無茶な事を!!ああ、でも無事でよかった。おい、すぐに工藤君を病院へ!!」

オレはそのまま病院送りとなった。

 

*     *     *

 

現場でダウンしていた三木兄弟は無事逮捕され、高科さん殺しの容疑も認めた。
今回の事件が発端となり、5年前の3億円強奪事件についても
一気に解決できたという事で、事件は一件落着である。

 

数日後。

オレは歩いて病院へ向かっていた。

オレの傷はまぁ、数針縫うことにはなったけど、命を落とす事に比べればなんてことはない。

あのときのキッドの応急処置は、いささか乱暴だったとはいえ、
確かに正しかったことは間違いない。
ああしなければ、たぶん自分は助からなかったのだから。

・・・待てよ?

と、すると、オレってあいつに命を助けてもらった事になるのか?

・・・。
いや、キッドがああしなくても、オレは自分でやっていたぞ!たぶん!!

あんな奴に借りなんぞ作ってたまるか!

そう思った時、ふと前方に陰が見える。
見上げると、それは、あの時と同じ警官の変装をしたキッドだった。

「よぉ!名探偵!!傷の具合はどう?」

「・・・てっめぇ〜!!おかげさまで、今から抜糸しに行くんだよ!」

「なんなら、オレがやってあげようか?名探偵ならお安くしとくよ?」

クスクスと肩を震わせてキッドが笑う。オレはそれをジロリと睨んだ。
キッドのその声はいつものものに戻っていた。

「お前の方も、喉は治ったんだな。」

そう言ってやると、奴はニヤリと笑い返した。

 

「今回の件は、一つ貸しにしといてやるよ、名探偵。」

げ!やっぱり、そうきたか!!

「バーロー!!あれは、お前が勝手に・・・!!」

と、オレが全部言い終わる前に、逃げ足の速いアイツは白い煙と共にどこかへ消えてしまっていた。

 

あ〜・・・。もう、勝手にしやがれ!!

煙幕が消えた後に残されたのは、小さな白い封筒。
中には、「お大事に」というメッセージと、例のルビーの指輪が入っていた。

・・・これで借りはチャラにさせてもらうからな。

オレは溜息一つついて、指輪をポケットにしまいながら、病院の門をくぐったのであった。

 

◆ End ◆

 

BACK   

茶来飛戒さまからのリクノベル!
リク内容は、事件に巻き込まれる新一&キッド!!
かなりピンチになるように・・・とのことでしたが(笑)。

いかかでしたでしょうか?
これって一応新一さんのピンチって言えますでしょうか?
きっと、かなり期待はずれなことでしょう・・・。

こんなお話になっちゃって、ごめんなさいね。

2001.08.05

 


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