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NOVEL

BISQUE DOLL U

act.3

 

テーブルの上には、仲良く並んだマグカップが二つ。

 

一つは青いカップで、それは普段オレが使っているもの。 で、もう一つはその色違いの白。

いつもは食器棚に入ったままのその白いカップを、なぜかあの怪盗のために今夜は使っている。

ブラックしか飲まないオレには、ちょっと理解が出来ないほどの甘いカフェ・オレが入ったソレを目の前でキッドが美味しそうに口に運んでいた。

 

「・・・・・・なるほど。それでお前が『スペードのエース』か。」

「まぁね。で、オレの推理が正しければ、今回の一連の連続殺人の犯人はアイツしか考えられないと思うんだけど。」

スペードのエースのカードを器用にくるくると回転させながら、キッドがニヤリと笑う。

 

・・・・・・お前な。そんなのは推理って言わねーんだよ。

オレは大きく溜息をついた。

 

ビスク・ドール。

あの陶器のような白い顔に、何の感情も映さない人形のような瞳。

そして、微笑をたたえた赤い唇。

 

全身に纏うあの凍てつくような殺気は、今、思い出しただけでもゾッとする。

 

持ち札として最強の意味を誇るスペードのエース。
それを、キッドになぞらえているというのはわかる。そこまで、ヤツがキッドにご執心というわけだろう。

 

・・・だとすると、オレのジョーカーの意味は?

やっぱり、前回と同様、キッドを釣るためのエサとして利用するつもりなんだろうか。

でも。

それだけで、『ジョーカー』の持つ意味になりえるだろうか?

それに、先の3人の被害者の惨い殺し方も気になる。
いずれの被害者も、彼らが持つすばらしい才能を奪われてから殺された。

最初からオレ達を狙っているのなら、何故わざわざそんなマネをする必要が?

それとも。

あの3人と同じように、ヤツはオレ達からも何かを奪うつもりでいるのか?

 

・・・・・・一体、何を?

 

 

「・・・おい、名探偵?顔の色が悪いぜ?」

「・・・・・・頭痛がしてきたんだよ。要するにお前の話じゃ、ヤツには手も足も出ないってことだろ。」

オレはいささかうんざりする気持ちでそう言った。
いくら自分が事件に巻き込まれる体質だからとはいえ、ここまで厄介な人物な人物と係わるのはあまり好ましい事じゃない。

 

「・・・で?どうするつもりなんだ?」

オレはもうすっかり冷えたコーヒーを一口含んで、キッドの顔を覗く。
すると、キッドは顎に手を当てて、そうだなぁと、いかにも意味ありげに重々しく言った。

「しかし、まぁ・・・。このまま放っておいても、あっちの方から来てくれるだろうし。」

「・・・テメー、何も考えてねーだろ?」

白い目でそう睨むと、キッドはバレた?と笑った。

 

・・・つくづく緊張感のないヤツだ。
前回、死ぬような目にあったというのに。よくもそこまで能天気にしていられるな、まったく。

オレは、もう一度大きく溜息をついたのだった。ヤツに聞こえるように思いっきり。

すると、キッドは苦笑しながら口を開いた。

 

「・・・ヤツが現れるのは、恐らく明日。」

「何でそんなことがわかる?」

キッドの言葉にオレはあん?と眉をつり上げた。すると、キッドは胸元から白い封筒を取り出してにっこりと笑った。

「・・・オレが予告状を出したから♪」

 

・・・予告状っっ?!何だとっ?聞いてねーぞ!!!

オレは目を剥いて、キッドの掲げる白い封筒を見た。

 

「名探偵の家に来る前に警視庁へ出してきたからさ、今頃、捜査2課は大騒ぎかもな。」

「・・・お前、何もこんなときに・・・。」

ただでさえヤバイ状態なのに、仕事なんてしてるヒマあるのかよ?と、そう言ってやりたかった。けれどもキッドは、気にした素振りも見せずに笑う。

「アイツのせいで仕事の予定をずらすつもりはないよ。
そもそもオレがこのスペードのカードを受け取ったのだって、今回の仕事の下見に行った時だぜ?つまり、最初っからオレの行動は読まれてるってことだろ?」

 

不吉とも言うべき予感が、オレの胸を走った。

明日、何かとてつもなく嫌な事が起こりそうな気がしてならなかった。

 

 

「・・・ところでさ、名探偵。今夜はもう遅いし、もう休んだ方がいいんじゃないか?」

急な話題の転換を図られ、思わずオレはへ?と目を見開いてしまったが。
確かに時計の針は、もう深夜0時近くを指していた。

明日から、3日間程、学校は試験休みに入る。
なので、早起きの必要はないのだけれど。確かに今日はいろいろあって疲れてしまった気はしていた。

時計を見たまま少し考え込んでいたオレを、キッドの信じられない言葉が不意打ちした。

 

「・・・でさ。オレも今夜一晩、ここに泊めてもらいたいんだけど。」

「・・・は?!」

時計の方を見ていたオレの首はぐるりとキッドへと戻った。

 

・・・テメー、今、何て言った?! うちに泊まるだとぉ?!

 

思わず目を見開いたまま、固まってしまったオレを再びキッドの言葉が襲う。

「なんか帰るの面倒臭くなっちゃってさ。 だってほら、外にはおまわりさんもいるみたいだし。」

「な、な、何言ってやがるっ!!何でオレがお前を泊めてやらなくちゃいけないんだっ!」

オレがそう怒鳴ると、キッドはちょっと唇を尖らせてこう言った。

「こんな広い家に住んでるんだから、部屋の一つくらい貸してくれたっていいだろ?ケチ。」

 

・・・ケチぃ?!そういう問題じゃねーだろがっっ!!
どこの世界に怪盗に部屋を貸す探偵がいるっていうんだよ!!

オレがワナワナ震えていると、キッドがにこにこ笑いながら片手をあげる。

「あ。オレは好き勝手やるからどうぞお構いなく。名探偵はシャワーでも浴びてきたら?」

・・・・・・お前。本気で泊まる気か。
オレは呆れた顔でキッドを見返した。

そして、そのまま携帯を取り出す。高木刑事から預ったものだ。

「・・・今すぐ、外にいる警察を呼んでやったっていいんだぜ?」

思いっきり白い目で携帯を見せ付けてやると、キッドはフフンと鼻で笑いやがった。

「そんなことして困るのは、名探偵の方だと思うけど?」

 

・・・確かに。ヘタにコイツとの関係を勘ぐられたら、うまく説明しきる自信がオレにはない・・・。

・・・え?キッドとの関係?!
別にそんな・・・。特に関係はないけど、何か一言では言い表しにくいような複雑な関係のような気が・・・。

だぁぁぁぁーーーっ!くっそーっ!!

 

オレは、持っていた携帯をキッド顔面めがけて投げつける。
ヤツは首をひょいと傾げてソレをかわすと、携帯はソファにポスンと当たって落ちた。

 

オレはそのままカバンとコートを持つと、ドスドスと歩いてリビングを去った。

後ろでキッドがごゆっくり〜♪などと笑っているのが聞こえたが、これ以上相手にするのは腹立たしいのでオレはシカトを決め込んだ。

 

 

□       □       □

 

 

結果、オレは予告状の暗号と引き換えに、キッドに一晩の宿と着替えの服を提供することにした。

 

暗号解読に目がないオレを知って、わざと予告状なんぞちらつかせるあたり、アイツの性格が窺える。

・・・ま、いいけどね。

少し不本意ではあるけれど、とりあえずギブ&テイクということで今回は妥協してやることにしたのだ。

 

そんなわけでシャワーを浴びたオレはキッドから予告状を奪い取って、そのまま自室に篭りっきり。
結局、暗号解読にかまけて、寝たのが何時だったかよく憶えていない・・・。

気が付いたら予告状を握り締めたまま、ベットで寝こけてる始末。

すでに陽は高く昇っていた。

 

・・・そういやキッドのヤツ、どうしたかな?

 

オレはヤツの『お構いなく』という言葉どおり、本当にまるっきり構わないでおいたので、あの後キッドがどうしたか、知らない。

 

さすがに、もう帰ったかも。

 

そう思いつつ、着替えて1Fに下りて行くと、キッドと思しき人物と出くわした。
『キッドと思しき』というのは、ヤツがいつものふざけたコスチュームを着ていないせい。

オレの服を着て、そしてなぜかオレとよく似た面持ちの少年がリビングのソファを占領していたんだけどコイツは明らかにキッドだろう。

 

「あ、おはよ。名探偵!」

「・・・はよ・・。じゃねえ!!お前、何だ?その顔。オレに変装してるつもりか?」

「はは。それもいい手だね。名探偵のフリしてここにいたら、警察が守ってくれて一安心なわけだし♪」

 

・・・け!何言ってやがる。

ビスク・ドールの技量を考えたら、例え身辺警護が今の100倍いたって守りきれるかどうか、疑わしい事くらいわかりきってるくせに。

 

「・・・そういや、お前、ベット使ってなかったみたいだけど、寝てないのか?」

下りて来る前にちらりと覗いた客間のベットは未使用のようだった。だからふと気になったんだけど。
けれども、キットはにっこり笑ってこう返してきた。

「仮眠ならここで取ったよ。シャワーも使わせてもらったし。」

「仮眠?いいのか?ちゃんと休まなくて。お前、今夜仕事なんだろう?」

「おや、心配してくれるんだ?優しいね、名探偵。」

「ばっ、ばーろーっ!!誰が心配なんかっ・・・!!」

オレがそうまくし立てたら、キッドはケラケラと声を立てて笑った。

 

・・・ったく。どこまでもフザけやがって。

オレは舌打ち一つして、ジロリとキッドを睨むが。

 

・・・けど。コイツこそ、何で昨日泊まったりしたんだ?

・・・・・・まさか、オレのことを心配して・・・・・・?!

 

・・・んなわけないか。

 

オレもどうやら少し睡眠不足気味で疲れているらしい。小さく欠伸をして、軽く頭を振ってみたりした。

と、そこへ、玄関のチャイムが来客を告げた。

 

誰だろう? ・・・あ!高木刑事かもしれない!!いや、多分そうだろうっ!

 

「お客さんか?」

「おい、キッド!!お前、絶対出てくるなよ?!どっかに隠れてろ!!わかったなっっ!!」

オレは、キッドに有無を言わせない勢いでそう言うと、足早に玄関へ向かった。

深呼吸一つしてドアを開けると、オレの視界には誰も入らなかった。
いや、誰もいなかったわけではない。視線を下へずらす必要があったのだ。

そこにいたのは、高木刑事ではなく、バスケットを持った少女だった。

「・・・は、灰原っ?!」

「・・・おはよう。博士がサンドイッチを作りすぎちゃって。よかったら朝食にどうかと思ったんだけど?」

言いながら、彼女がバスケットを差し出す。
中を覗くと、どう考えても一人では食べきれないほどの量のサンドイッチがそこに入っていた。

「・・・すげー量だな。」

ま、でも今は一人じゃないからちょうどいいか。

オレはとりあえずお礼を言って、灰原からバスケットを受け取った。

さて。本来ならお茶の一つでもご馳走しなければならないところだけど。
さすがに今はアイツが中にいるから、灰原でも家にはあげるわけにはいかない。

そう思って、灰原に言葉をかけようとしたとたん、中からオレとよく似た声が聞こえてきた。

 

「やぁ!こないだは世話になったね!!」

その声を聞いて、目の前の少女の細い眉が微妙につり上がった。
オレは慌てて後ろを振り返る。と、そこにはリビングからひょっこり顔を出しているキッドの姿があった。

「うわ〜っっ!!お前っ!!出てくるなって言っただろ?!何してんだよ?!」

「え?いいじゃん。だって彼女もオレのこと知ってるしさ!ねぇ?」

「そういう問題じゃねぇっっ!!」

 

すると、オレ達の会話をそれまで黙って聞いていた灰原がようやく口を開く。

「・・・貴方、もしかして怪盗キッドなの?」

 

 

□       □       □

 

 

「・・・ずいぶんと仲良くなったみたいね?貴方達。」

 

リビングのソファにちょこんと腰掛けた少女が、小意地悪そうにオレを見上げる。

キッドはというと、灰原の持ってきてくれたサンドイッチを綺麗に皿に取り分けて、今みんなの分のコーヒーを入れているところだ。なんだかご機嫌そうに見えるのは、オレの気のせいか?

人んちのキッチンを勝手に使う泥棒・・・ってのもかなりおかしいのだが。

とりあえずは灰原の誤解をきちんと解いておく事の方が先決だろう。

オレ達は博士お手製のサンドイッチを朝食にしながら、何故キッドがここにいるのかという経緯を例の連続殺人事件や、ビスク・ドールとのことも含めて、灰原に話して聞かせた。

 

「・・・じゃあ貴方達は、例の連続殺人事件の犯人はビスク・ドールで、これまでの3件の殺人は自分達をいたぶるためだけの悪ふざけに過ぎなかったと考えているわけ?」

「・・・断定はできねーけど。キッドのところに届いたカードを考えると・・・な。」

オレの言葉にキッドも無言で頷いた。

 

「・・・本当に迷惑な人ね。」

小さく溜息をつきながら、灰原が言う。それにキッドが同調した。

「まったくだね。」

「・・・誤解しないでくれる?私が言ってるのは貴方のことよ。」

灰原が冷たくキッドを一瞥してそう言い放った。それを聞いて、キッドはあらら、と肩を竦めた。
そして、オレにそっと「彼女、毒舌だな」と耳打ちする。

・・・ま、確かにな。

けれどもここで大いに頷くわけにはいかないので、オレは苦笑するだけに留まった。

と、灰原が言葉を続ける。

「・・・で、仮に犯人が彼だったとして、どうするつもり?そのことを警察にでも話す?」

 

・・・・・・それは無理だ。

今の段階では、まだ。 ヤツが犯人である証拠を掴んでいるわけじゃない。

 

「いっくら日本警察が優秀とはいえ、相手は国際級の犯罪者だからな。どうなるとも思えないけどね。
ま、アイツの狙いがわかっている以上、要は当人同士で話をつけるしか方法はないのさ。」

「・・・キッド、お前、一人でなんとかするつもりなのかよ?」

「そりゃあ、一応もとはと言えばオレが原因みたいなもんだし。」

「あら、でももう工藤君も無関係ではないんじゃない?だって貴方は、『ジョーカー』なんでしょう?つまり、彼にとっての最高の切り札ということなんだし。」

 

・・・最高の切り札?!オレが?

・・・ビスク・ドールにとって?

 

と、つけっぱなしになっていたTVがニュース速報で、怪盗キッドの予告状の件を告げた。

3人の目がTVへと注がれる。ほんの数十秒のテロップが終わると、何事もなかったように穏やかに番組が進行した。

 

「とりあえず、ヤツが現れるのは今夜。おそらくはキッドの現場に間違いない。」

「行くのね。自分から危険なところへ・・・。」

「ああ。行ってみない事には何もわからないからな。この目で真実を確かめねーと。」

オレは灰原ににっこり笑う。対して灰原はその目を若干細めただけだった。

「・・・ま、言っても無駄だとは思うけど。・・・くれぐれも無茶はしないようにね。
いくら私でも切り離された身体をくっつけることなんて、できないわよ?」

灰原はそれだけ言うと、ゆっくりと立ち上がり帰り支度を始めた。

 

・・・おいおい、灰原。 縁起でもない事、言うなよ・・・。

 

「・・それじゃあ、ご飯もご馳走になったことだし、オレもそろそろお暇するかな。」

言いながら、キッドも立ち上がる。次の瞬間、ポンという煙幕とともにそこにいたはずの少年は
隣の阿笠博士へとその姿を変えていた。

相変わらず見事な化けっぷりだ。

「じゃあ、一緒に行こうか。」

そう言ってキッドが灰原にウインクを送る。灰原は冷たく見返して、スタスタと玄関の方へと歩き出した。

オレは、その二人を見送りに玄関まで付き合う。

 

「あ、なぁ、灰原。外に車、停まってたか?」

「ええ、中で高木刑事と千葉刑事が寝こけてたわよ?まったく頼りになる身辺警護だわね?」

・・・・あ、そう・・・・。

 

「じゃあな、名探偵。今夜、会おうぜ!」

そう言って、博士の顔をしたキッドは不敵に笑うと、灰原と仲良くうちを出て行った。

 

さて、二人を見送ったオレは、今後の予定を考える。

とりあえずは先程の部屋の後片付けを優先し、その後は高木刑事達を叩き起こして
警視庁へ向かうことにしよう。

オレはそう決めると、テーブルに乗ったままの白いマグカップをキッチンへと運んだ。

 

 

□       □       □

 

 

「・・・ずいぶんと印象が違うのね。」

「何が?」

「貴方よ。こないだはまるで手負いの獣ようだったのに。今日はまるで別人のように穏やか・・・。」

博士の顔をしたキッドの横を歩きながら、視線だけは真っ直ぐに哀が口を開いた。
キッドは、赤毛の少女を見下ろしながら、そうだったかなぁ?などととぼけた返事をする。

哀はそれを横目で盗み見しながら、続けた。

「ま、こないだ程、追い詰められてはいないにしろ、決して楽観視できるような状況ではないと思うけど。
それとも、そんなに余裕があるように見えるのは何か、策でもあるの?」

すると、キッドは困ったように笑った。

「・・・余裕あるように見えるかなぁ?これでも必死なんだけどね。」

そう言ってのける表情からは、やはり微塵も焦りの様子など見られない。
これが『怪盗キッド』のポーカー・フェイスというのなら、大したものだと哀は思った。

 

阿笠邸の門の前まで来ると、キッドはそこで立ち止まった。

「じゃあ、オレはここで。サンドイッチありがとう、うまかったよ。」

「・・・博士にそう伝えておくわ。」

「じゃあ・・・」

そう言って、キッドは再び歩き出した。哀が門をくぐろうとした時、キッドが不意に振向いた。

「こないだはサンキュ!本当に助かったよ。」

それだけ言うと、今度こそ彼は背を向けて去っていった。
哀は無言でしばらくその背中を見送ったのだった。

 

 

白衣姿で博士の顔をしたキッドが、朝日を見上げながら眩しそうに目を細める。

「・・・残念だけど、アイツ相手に余裕なんて、これっぽっちもないんだよね。」

そう呟きながら。

 

 

■ To be continued ■

 


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麻希利さまへ・・・・。

「BISQUE DOLL U」 第3話です。

今回はちょっとほのぼのしております。
嵐の前の静けさ・・・といった感じで。(笑)

ビスクさんの登場は次回に持ち越しになりましたvvv
あはは・・・。

ちょっと哀ちゃんを絡めたK新が書きたかっただけの私。

ririka

 

 


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